フットケア編


「糖尿病で足を失う」、決して珍しい話ではありません。

 

フットケア編

  1. 「糖尿病で足を失う」、決して珍しい話ではありません。
  2. 足に怪我を負わないために。
  3. 足にやけどを負わないために。
  4. 足を毎日チェックする習慣を。

「糖尿病で足を失う」、決して珍しい話ではありません。

足を失う理由というと、悲惨な事故をまず最初に思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
しかし実は、糖尿病もその大きな原因の一つです。
糖尿病の合併症である神経障害や血管障害などは、足の壊疽(組織が腐ってしまうこと)を引き起こします。
壊疽は大変治りにくい病気で、足を切断せざるを得なくなることも少なくないのです。

神経障害の足への影響。

糖尿病神経障害は、最初に足先から始まり徐々に足の上部に向かって進行することがよくあります。足に神経障害が起きて感覚が鈍くなっていると、怪我ややけどがあってもなかなか気づきません。しかも足の先や裏などは、ふだんあまり気にとめることはありませんから、怪我ややけどの発見がその分、遅くなりがちです。

血管障害の足への影響。

糖尿病による血管障害のために血流が悪くなってくると、怪我ややけどをしたとき、その治療に通常よりも時間がかかったり、細菌感染も起こしやすくなります。足の血管は心臓から最も遠い位置にあるので、このようなことがとくに起こりやすいのです。
また、足の動脈硬化が進行し血流が途絶えてしまうと、そこから先の組織は生きていけなくなるので、短期間のうちに壊疽へと進行してしまうケースもあります。

感染症にかかりやすいことの影響。

高血糖の状態ではさまざまな感染症にかりやすくなり、それが治りにくくなります。例えば水虫などにもかかりやすくなりますし、健康な人ならすぐに治るような傷が細菌感染を起こしてしまうこともよくあります。
さらに自律神経の障害が起きていると皮膚が乾燥するため、足の裏にひび割れができやすくなりますが、そのひび割れが感染症を招く一因ともなります。
いったん感染症にかかってしまうと、傷の治りがますます悪くなり、壊疽に進行してしまう危険が増えます。