シックデイ編


薬の量の加減の目安を知っておきましょう。

 

シックデイ編

シックデイ・ルールその3
薬の量の加減の目安を知っておきましょう。

ふだん薬物療法で血糖管理している患者さんは、血糖値の上下動が激しいシックデイには薬の量を変えたほうがよいケースもあります。とくに、インスリン療法を行っている患者さんは、血糖自己測定の結果を参考に単位数を変更する方法を、事前によく知っておきましょう。
早く元気になるために、シックデイルール・その3では、薬物療法をしている場合の対処法についてお話しします。

  • ここに記す方法はあくまで目安ですので、実際にどのように対処するかについては、主治医の指示を受けてそれを守ってください。

ふだん飲み薬を服用している患者さんの場合

インスリンの分泌を刺激する薬は食事の量次第で調節

SU薬や速効型インスリン分泌促進薬は、食事の量にあわせて服用する量を加減します。ほぼふだんどおりに食べられれば薬もふだんの量、半分ぐらいしか食べられなければ薬の量も半分に減らすなどを考慮しましょう。そして、不安な場合は速やかに主治医に相談しましょう。

そのほかの薬は症状を考えて判断

そのほかの血糖降下薬は、ふだんどおりに食事ができれば服用を続けますが、発熱や下痢、吐き気などの症状があって食事を十分とれないようなときは服用を中止して、食べられるようになったら服用を再開します。

ふだんインスリン注射をしている患者さんの場合

食事をとらなくてもインスリン注射は欠かさない

食べない以上はインスリン注射は必要ないと思い込んでいる方がいますが、それは間違いです。インスリンがないと体内で糖分を利用できずに容易にケトーシスになりますし、もともとシックデイには血糖値が高くなりやすいのですから、インスリンを全く注射しないのは大変危険です。

作用時間が短いインスリンを中心に加減する

血糖自己測定の結果を見ながらインスリンの単位数を加減します。
いつもよりも変化しやすい血糖値に柔軟に対応するために、効果が早く現れて作用時間が短いインスリンでの調節が適しています。

超速効型・速効型インスリンの加減の目安

  1. まず、食事の量にあわせてインスリンの量を決めます。
    例)ふだんの半分の食事量→ふだんの半分の単位数
  2. 食前の血糖値を見て、上記の単位数に調節を加えます。

参考:食前の血糖値とインスリン量の増減

80以下 10パーセント減らす
200以上 10パーセント増やす
300以上 20パーセント増やす
400以上 30パーセント増やす

薬局で市販の薬を買うとき

  • 薬剤師に糖尿病であることを伝える
  • ふだん糖尿病の薬を使用している場合は、それも伝える
  • 1~2日服用しても回復しなければ医療機関を受診する
  • 受診時には服用した薬を持参する